うごく保健室の吉田アイ子さんが書いている通信です。
「佐久の子ども」
最近 よい本と出会えました。
角川文庫 東田直樹(ひがしだなおきの本) 「自閉症の僕が飛びはねる理由」
直樹さんは、会話のできない重度の自閉症であるけれど パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションをしている青年です。
直樹さんの本は他に「自閉症の僕が飛び跳ねる理由2」「自閉症の僕の七転び八起き」「ありがとうは僕の声にこだまする」があります。子どもと関わる仕事をされている方は是非、本を手にとってほしいです。
「佐久の子ども」通信の手書きの原稿を読んでみたい方はこちらを→クリック
「手紙を書いてみる」
うごく保健室をやっているのですが、私の友人がある学習塾の採点のお手伝いにいくようになって1年が過ぎようとしています。
塾に来る子どもはそれぞれのお家でわが子にはもう少し学校とは違う時に学習させたいと考え来させている(又は子どもが行きたいと思う)から集まってくる子ども達はいろいろな問題を塾の先生につきつけて来ます。そんな子供のなか少し自閉症であったりADHD的であったりコミニュケーションが友達とうまく取れない中2のKちゃんがいました。お母さんが困り、塾の先生に相談を持ちかけると採点のお手伝いに行っていた私の友人が私にけいちゃんが会ったらどうかとつなげてくれました。Kちゃんとお母さんは2月28日夕方5時、わが家に来ました。初めて会う子が緊張しないように、でも、そう何度も会えないし保健室で仕事をするような状況ではありません。1回でもKちゃんの悩みが解決できるようにしないといけません。スケッチブックに私が聞きたいことを書いてもらう方法をとります。はじめは学校の友達のこと、勉強のこと、話していましたが、私が言いたい事はお父さんのことですと話しはじめたのです。お父さんもKちゃんを思うあまり「そんなんだから友達ができないんだ!」とか「勉強しないでいることを障がいのせいにするな!!」がと言われお父さんの言葉で死にたいと思う時があると泣きながら話してくれました。私がKちゃんに提案したのはお父さんに手紙を書いてみようということでした。中味は見せませんでしたが、家に帰ってお父さんに手紙をわたし、今にいたっています。TELでKちゃんに聞いてみるとだからひどいことを言わなくなったようです。書くということはすごい魅力あることです。